
コロナショック。
コロナ禍による世界的な経済活動の超停滞状態をこう呼ぶそう。
そんな中、kornit(コーニット)からマスクの作り方が送られてきました。
kornitとは、イスラエルのインクジェットガーメントプリンターメーカー。
松栄シルクでは2台導入、稼働しています。

「DTG systems」がTシャツプリンター。「DTF systems」がロールプリンター用のプログラムとなっている。
面白い点は、Tシャツにプリントしてから裁断、縫製するということ。
kornitもロール状の布にプリントする、巨大なロールプリンターをリリースしているが、それ向けだけでなく、Tシャツ等のガーメントプリンター用のプログラムを用意してあった。
各パレットサイズにごとに、マスク数個分の裁断線とフルカラーのデザインが配置されたデータがダウンロードできる。(パレットとはTシャツを貼る台のこと)
縫製の方法なども詳しく記載されていた。
↓Twitterで海外のkornitを採用しているプリント業者を紹介していた。
リンク先によると(原文をChromeの自動翻訳したものを転載)
米国の多くの中小企業と同様に、Carriage HouseはCOVID-19の出現に伴い、注文の突然の壊滅的な落ち込みを経験し、事業の失敗は非常に現実的な懸念となりました。
彼らの直接の顧客の多くも同様に影響を受け、所有者のマイケル・フランクハウザーは彼が行動を起こさなければならないことを知っていました。
この新しい環境では、キャリッジハウスが印刷に慣れていた布地のタイプを要求するマスクである顔面マスクの形の個人用保護具(PPE)に対する明確な要求が出てきました。
フランクハウザーは、個人のビジネス顧客のそれぞれに手を差し伸べて、最終消費者向けに製造できるマスクのサンプルを提供し、彼らの関心が高まりました。
マスクを作成するために既存の操作をシフトするにはかなりの労力が必要でしたが、キャリッジハウスは、Kornitの技術サポート担当者のサポートでそれを行うことができました。
数週間以内に、Carriage Houseは週に40,000枚以上のマスクを出荷しており、フランクハウザーは現在の状況が収まる前にその数が100,000に達すると予測しています。
従来の顧客ベースに加えて、オハイオ州政府にもバイヤーを見つけました。
「私たちはこれほど忙しいことはありませんでした」と彼は今日のキャリッジハウスでの生活について語っています。
「私たちは、ビジネスが変動しないように支援するだけでなく、顧客がそうする機会も生み出しています。」
とのこと。
この会社はkornitのロールプリンターを稼働させていたようで、それをkornitのサポートを受けながらマスク製造に転用した。らしい。
世界的なショックにアクションを起こせるところは凄いと思う。
kornitの本国はイスラエル。偏見になってしまいそうだが、さすが歴史上の様々な「禍」をサバイブしてきた国なのだなと感嘆。
松栄シルクでは自社の縫製工場を保有していないので、マスクの製造まではできないですが、プリントだけならできそう。
しかし、マスクにプリントは「有り」なのだろうか?今後需要は増えるのだろうか。
そこにどれだけ個性や主張や癒しを求めるようになるのだろうか。
人々の意識が変容して、「新たな日常」にプリントされたマスクが定着するのかもしれない。
日本国内でも、オンデマンドプリント系の会社がマスクにオリジナルプリントするサービスを開始しているようだ。
プリント業者以外でも、繊維系の会社が続々とマスクの製造・販売をし始めてきている気がする。
使い捨ての不織布マスクではなく、繰り返し洗って使える、布製のマスク。
スポーツメーカー、アパレルメーカー、テキスタイルメーカーは、高機能な生地を所有しているので、それをマスクに転用して開発しているようだ。
海外工場は使えないので、大小問わず国内工場を持っているところが動き出せている気がする。
「社会貢献」という面もあるし、会社としての生き残りをかけた施策、とも言える。
個人的には、アウトドアメーカーがその高機能な生地を使ったマスクを発売し始めているのがワクワクします。


どちらもアメリカのブランドで、アメリカ国内工場で製造しているらしい。
日本でも買えるのかな?でも高い?欲しい!欲しい?欲しい!欲しい?
こう考えると、マスクが普通になる社会では、どんなマスクを使っているか、どこのマスクを使っているか、もこだわりたくなってくるのかも。。。。?