
私たちが普段プリントに使用している機械や機材はほとんどが海外製品です。
海外製品には、自由で大胆な発想で生み出される製品やサービスが多いように思います。それは、広いマーケットがある故に豊富な開発資金があるということもあるのでしょう。日本には無いような、飛び抜けた発想から生み出された、優れていて面白い製品やサービスをみるととてもワクワクしてしまいます。
(海外製品の良し悪しがわかると、日本製品の至れり尽くせりなありがたみが身に染みて理解できます。日本大好き!!)
今回は、私が毎日のプリント作業のなか、「こんなのできたら便利なのにな」と思っていたことを実現しているメーカーが海外にありましたのでご紹介させていただきます。
↓参考リンク SMAKEサイト(英語サイトなのでChromeの自動翻訳等を利用すると雰囲気は伝わってきます)
SMAKE(スモーク?と発音するのかは不明)という会社が開発した製品。南アフリカのケープタウンで創業し、現在はドイツのルール地方に本拠地を置く会社だそうです。
当記事の冒頭のイラストを見ていただくとわかりやすいですが、これは、Tシャツなどのプリント(刺繍)対象物に、プリント前に上空からプロジェクターでプリントされる予定のデザインを投影して位置を決めることができるシステムです。
このシステムの素晴らしいところは、プリンターで印刷位置を動かすと、プロジェクターの投影画像も連動して実際のTシャツ上での印刷位置に動くところです。
↓参考動画。コーニットのプリンターに搭載された様子。
いかかですか?この未来感。
グリッドも併せて投影されるとさらにサイバー感が!この電脳空間からリアルワールドに召喚された感!!!工場内を薄暗くしたらプロジェクターの光が強調されて、加湿器の蒸気がスチームパンク感を演出!まさにブレードランナーの世界がここに!?ブレードランナーはスチームパンクじゃなくてサイバーパンクでしょう?!?!加湿器も超音波式だからスチームとは言わないんじゃないの!!?ああ!!投影されるだけでプリント完了したらいいのに!!すでにそんなトリック動画がどこかにありそうですね!!!!
───すいません。取り乱しました。。。。
実際の用途は、オンデマンドプリントに適しているようです。
オンデマンドプリントとは、プリントした物の在庫を持たずに、注文が入った分だけその都度プリントして発送する業態です。
ネットワーク環境や、スマートフォンなどの普及と、インクジェットガーメントプリンターの発展と普及などにより、今益々増えているようです。
SMAKEさん自体もオンデマンドプリント事業を展開していて、そこで開発したシステムも販売しているようです。様々なメーカーの機械を組み合わせ、自社でプリントするなかでワークフローを研究し、デザイン・受注・発注・プリント・発送の統合されたシステムを開発したそうです。
物流やテクノロジーが発展した今となっては、バーコードリーダーやRFID等を活用したシステムは珍しいものではなくなってきていますが、
このプロジェクターの位置合わせシステムを組み込んでいるのは珍しいと思います。少なくとも私は今回初めて知りました。(他にもあるよ!日本にもあるよ!という方は是非教えてください。)
↓実際受注からプリントまでの様子
スマホで完結!!
キてるね!!未来!!
コーニットのサイトで紹介されていて知ることが出来ました。
参考リンク コーニットケーススタディ (海外サイトなのでChromeの自動翻訳等でご覧いただくと雰囲気はわかります)
プリント位置の決め方ってなかなか難しいんですよね。紙にプリントアウトしたものをTシャツに貼り付けて見るしかないんですけど、なーんか違うんですよね。。。紙と布の違いというか。。。
自社でオンデマンドプリント事業をやっていない松栄シルクにとっては導入する費用対効果は低いでしょうが。。。
男の子としてはワクワクしてしょうがない!!
というお話でした。