「田原俊彦論」 岡野誠(2018年6月)
田原俊彦のファンである著者による、「田原俊彦はもっともっと評価されるべき!」ということを啓蒙するため熱量高い本。
デビューから現在までを圧倒的な資料と取材とファン心理によって書き上げた400ページに及ぶ傑作。
私は、私自身が直接その対象に興味はないことでも、圧倒的熱量で好きなことに熱中している人の話を聞くのが好きである。
例えば、私はプロレスが特別好きというわけではないが、プロレス好きの人の話を聞くのが好きだったりする。
田原俊彦については、私が子供頃にちょろっと聞きかじっただけのはずなのに、「田原俊彦は態度がでかい」などのイメージを持ってしまっていた。知らないうちに世間の雰囲気に流されたままだった。
ページが進むとともにわかってくるのは、
著者の取材力とファン目線の解説から読み取れる田原俊彦の当時から革新的でずば抜けたアイドル力。
デビューから現在までステージに立ち続ける覚悟と努力。
今でもステージではデビュー当時の曲を全力で歌って踊ってくれるのは、ファンとしては当然嬉しいに決まっている。
思わず「田原俊彦 動画」で検索してしまったほどである。
各関係者、共演者などへの取材から見える田原俊彦の知られざる側面。
本書のハイライトである、著者が田原俊彦との直接取材のシーンでは感動すらしてしまう。
そして1番どうかしているのが、400ページもある分厚い本書は、後半3分の1くらいが田原俊彦のデータ集となっている。田原俊彦の出演した番組の視聴率、演目、共演者などが網羅的に記録されている。
圧巻の一冊。
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