最近で言うところの「やってみた」系、チャレンジ企画、それがPRINTMAN’S TRIAL。
今回は、弊社職人の結婚式用のウェルカムボードを作った話です。
プリント屋が作るウェルカムボードと聞くと、印刷された物を想像しやすいですが、
冒頭の画像を見ておわかりかもしれませんが、これは、「版」ですね。
通常、シルク印刷用の版は、デザイン版下からポジフィルム出力→(焼き付けて)ネガ版→(プリントして)ポジ、という工程ですが、
おめでたい席なので、いつも通りのネガ版だと、見栄えが悪いのでは…。
という考えに至り、ネガフィルム出力して、ポジ版にしました。
メッシュ部分(黄色い部分)の面積が増えて、後ろが透けてメッシュ感が分かりやすく、よりシルク(印刷)感が伝わるのではないかと。
さらに、花嫁さんが、フラミンゴやお花等で飾り付けをすると、なんということでしょう!立派なウェルカムボードに見えるではありませんか!
この版、否、ウェルカムボードはサイズが自動機用の枠を使用しているので、600×830もあります。アルミ製とはいえ、広い面積の強力なテンションにも耐えうる強度があるため、重量もなかなかのもの。(※「テンション」とは、メッシュを引っ張る力のこと)
結婚式の準備で忙しい中、旦那が職場からこの巨大で無骨なアルミの塊を持って帰宅したとき、奥さんの心中は察するに余りあります…。
(このデカイの、家のどこに保管してあるんだろう。。。)
こちらは2次会仕様。
ネガで出力したフィルム。画像上部にある定規は600mm。
新郎新婦の顔面が怖い…。
ポジ版にした理由がお分かりでしょう?