製版室ではMac Proが2台稼働しています。
正確には3台あって、そのメンバーは、
一番古いのは、かのOS9とXの狭間の世代、クラッシック環境なんていう響きももはや世界遺産旧のモノが一台。これはまさに遺産というか、教育用として大切に扱っています。MO(覚えてますか?)ドライブが使えるのがこの世代までなので、万が一も万が一、MO入稿なんてことがあった場合に備えていたりします。
2台目は、Mac Pro mid2010。伝統的なアルミパンチングなあの形。が一台。
一番新しいのは、衝撃的な黒いゴミ箱のようなアレ。
現在メインでガツガツ使用しているのはこの2台です。
やっぱりタワー型のモジュール式のMac Proは貴重でございました。
ということが、シミジミ実感できた話です。
製版室からMac Pro mid 2010のディスプレイの画面が急に縞々になった(記事冒頭画像参照)と緊急連絡があり。
急いで駆けつけると、PRAMクリアもSMCリセットしても効かなく、画面は縞々のまま。
モニターを他のMac Proに繋げると普通に映るので、モニターの故障ではない。
電源も入っているし、特に変な音もしないので、これは、グラフィックボードがおかしいのかも…。
困った時はアップルのサポートに電話。
しかし、Mac Pro2010は昨年で修理のサポートが終了とのこと。
(ちなみにアップルに修理を依頼すると、どんな些細なことでも一律5万数千円。自分であーでもないこーでもないと無駄な手を打つよりは、まとめて依頼しちゃったほうがいい場合も。筐体の中も綺麗に掃除してくれるし。高いか安いかは、あなた次第。)
となると、自分で何とかするしかないので、色々しらべてみると、中古だがまだMac Pro2010用のグラフィックボードが売っていると。
(ちなみにグラフィックボード、グラフィックカードは、ディスプレイを差し込む端子が付いている部分。アレの根元は意外とでかいボード状になっている。)
古来より、Mac Pro用のグラフィックボードって極々限られててしかも高価。
mini display portとかMacだけだもんなぁ。HDMIとかじゃないんだもんなぁ。
その中で、中古で50000円くらいのを注文し、ガチャっと入れ替えたら見事復活しましたよ。
こういう時、モジュール式って良いですよね。
iMacなんて、どこから開けていいかわからないもんなぁ。
ちなみに製版室のMac Pro2010は、メモリ増設して、起動ディスクのSSD化も簡単にできて、HDDも増設簡単で、他Mac Proからはサーバー的な役割も担いつつ、しっかりIllustrator、Photoshopを使って分版データも作れるほどの能力を未だに発揮できているのです。
この拡張性、対応力がモジュール式の価値ですな。
パカっと開けると。
中央の赤いのが純正グラフィックボード「 ATI Radeon HD 5770」。
左手親指に注目。ここのボタンを押さないとグラフィックボードが外れません。
右がもともと付いてたATI Radeon HD 5770。
左が今回購入したATI Radeon HD 5870。長くなっているのと、電源ケーブルが2本。
せっかく中古だし、アップグレードしてみました。2倍の性能らしいですが、その真価はいかに!?
入れ替え完了。所要時間数分でした。交換前と分かりにくいですが、画像中央の電源ケーブルが2本!気をつけることと言えば、静電気を事前に床等に手をつけて逃しておくこと。
画像右下がメモリ挿すところ。8スロット全てに挿してます。
暗くて分かりにくいですがグラフィックボードの上に、PCIe接続のSSD。
その上の四枚の歯みたいなのがHDDスロット。現在は4スロット中、2つだけHDDが挿してあります。
単に処理速度が早いとかなら、今は他にいくらでもあると思うんです。
でもそれよりもビジネスに大切なものの一つが、堅牢性とかメンテナンス性とか安定性とか、所謂ところの持続可能性ということだと思います。
そういったビジネスで重要なものが、Mac Pro(2010)にはまだあると。
こんな愛されMacも、OSのアップデートが現在のhigh Sierraでギリギリ…。次回こそ切り捨てられるのでは?との噂で…。
それまでに、新しいMac Proが出るのを切に願います。
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