Tシャツのプリントに使われるインクやバインダーや溶剤は、可燃性のため、万が一に備えてゴミ箱は耐火性のものを使用することになっています。
松栄シルクの工場ではJUSTRITEという鉄製の頑丈なものを設置しています。
廃棄物安全コンテナ
すべてのジャストリート廃棄物安全コンテナは、漂遊スパークまたは自発的燃焼によって引き起こされる火災の発生を防止するように設計されています。油性のぼろ布、可燃ゴミ、古紙を安全に処分するためのオプションが用意されています。
基本どんなものにもプリントできるのがシルクスクリーンの長所。
その耐火ゴミ箱に感熱インクをプリントしたようです。
凹凸がある蓋にうまいことプリントされていますな。
プリントした職人曰く、
「これで、万が一ゴミ箱内部の温度が異常に高くなっていたら、ひと目でわかる」
とのこと。
Tシャツへの感熱インクプリントって、一見珍しいですが、デザインに落とし込み難いのか、あまり受注がないのが現状で…。
たしかに、変化前の姿は、通常のインクと変わらないので、事前に「色が変わるよ!」って言ってもらわないと注目もしないし…。
かといって、事前に「色が変わるよ!」って言われちゃうと、サプライズ感も薄れ、「あ、かわったねー(棒読み)」みたいなリアクションになりますな。
だいたい、Tシャツ一枚でそんな過酷な状況に遭遇することも自然界ではなさそう。
あるとすれば、スーパージョッキーの熱湯コマーシャルくらい。
いや、あれは水着にならないといけないから、地肌に直接感熱プリントして銭湯の熱湯風呂に入ってみた動画をアップしたユーチューバーに批判が殺到して炎上!(でも、耐火ゴミ箱だから安心。)
あれ?うまいこと?言えてない?
言えてない。
なるほどなぁ。
「熱の可視化」
Tシャツに限定しない、使い方とアイディア次第なんですねぇ。
(もちろん、耐火ゴミ箱のプリントカラーが変わらないように尽くすのは言うまでもありません。)